ほぼ毎日Snow Man

SnowManとその界隈の出来事を書いてます。

グループでデビューするということ

なぜSnowManはグループとしての原型をとどめたままデビューできたのかについて考えた話。

 

ジャニーズデビュー年表を見ていて、平成元年にデビューした光GENJI以降のグループで、Jr.のころからずっと同じメンバーで活動してきて、その原型を残したままデビューしたグループがほとんどないことに気がつきました(※1)。

 

原型どころか、デビューのためにグループが結成されることもしばしば。というか、そちらの方が多かったくらいです。原型を残してデビューしているのはA.B.C.-Z以降ですかね。ジャニーズWESTもかなり近いと思いますが、デビューの時は大変でしたからね(※2)。King&Princeも、形としては原型を残していますが、セット売りから、そのまま合体デビューしたのにはびっくりしましたね。

 

それまでは、新しいグループのデビューが発表されると「何でそのメンバーなんだ」「推しが入っていない」と大炎上するのがもはやお約束。それに比べれば、原型のままオリジナルメンバーが誰一人欠けることなく、”SnowMan”の名を残してデビューしたこと自体がある意味すごいことです。

 

さらに言えば、ネットが発達する前は、ファンの方も入手できる情報が限られていたので、今のように炎上することすらありませんでした。当時は、ジャニーズ事務所ももっと秘密のベールに包まれていたし、私たちが内情を知るすべもなかったのですが、今となっては「(あのころ)そんなに適当に決めていたんだ!」と驚くこともしばしば。

 

もちろん、ローラースケートができなければ光GENJIには入れないし、アクロバットができなければ忍者には入れませんでした。それ以外は、本当にちょっとしたことで光GENJIだったり、忍者だったり、SMAPだったり、TOKIOだったり、V6だったりしていたわけです。今、平成のジャニーズを振り返れば、どのグループに入ったかで、彼らのその後の人生がどんなに変わってしまったのかと思うと、ついしみじみしてしまいます。

 

デビューするためのグループ結成ではなく、SnowManのように元のグループとしての原型を保ったままデビューさせるようになったことは、ジャニーズ事務所にとっても大きな意味があったのではないかと思います。

 

一つには、パフォーマンスの質を上げるためです。クオリティを上げていくためには、画面や誌面でニコニコしているだけの営業仲良しではもはや対応できません。「アイドルは歌も踊りもいまいち」(で良い)という時代であれば、お互いに信頼関係がなくても、仕事以外で一言も口をきかなくても何とかなったかもしれません。しかしながら時代は変わりました。

 

より良いパフォーマンスを作りあげるためには、お互いのコミュニケーションが欠かせません。「なんで俺がこのグループなんだと思って、最初のころは口を利かなかった」とか「(デビューして)何年たつけどプライベートで食事に行ったことはない」とか言っている場合ではありません。

 

大人ですから、仲が良いということは、子供のようにキャッキャッといつも一緒に笑い転げているという意味ではありません。仕事に対して同じ方向を向き、お互いに助け合い、支えあい、時には厳しいことも言い合える強い信頼関係がなければパフォーマンスを向上させることはできません。

 

デビューのために寄せ集められたメンバーが、信頼関係を築く時間もなく突然デビューするというのは、今後はありえないでしょう。

 

もう一つの理由は「そのグループが本当に仲が良いかどうか、ファンにばれてしまう」からです。昔、ネットがなかったころ、私たちはメンバーが裏でどういう関係にあるのか知ることはできませんでした。ファンは彼らの仲の良さや、グループの絆を含めて愛しているのです。実は裏で壮絶ないじめがあったり、仲が悪くて裏では一言も口をきいてない、お互いの悪口を言い合っているなんてわかったら、「あの笑顔は営業用か」と思って興ざめしてしまいます。というか、そんなグループ応援できない。

 

特に動画では、嘘かどうかはすぐにわかってしまいます。だから、YouTubeでは絶対に嘘をついてはいけないのが鉄則なんだとか。私より下の世代の方は動画を見慣れているので、私よりももっと見抜く目があることでしょう。

 

「仲が良さそうに振る舞っているけど、実は仲が悪いらしい」というのは、多くのグループで噂されるところです。ファンにとっても彼らにとっても、幸か不幸か、彼らはYouTubeチャンネルを持っていないので、実際に仲が良いのかどうかはわかりません。もし、YouTubeチャンネルを持っていれば、そんな噂は出ないでしょう。本当に仲が良いのか、悪いのかは動画を見れば確実にわかるからです。

 

今後、「本当は仲が悪いけど、仕事のために仕方ないから仲が良いふりをしている」というグループはファンからの支持を得られないでしょうから、必然的に存続するグループは「仲が良い」ことになります。その「仲の良さ」は一朝一夕に形成されるものではありません。ファンからの人気を獲得するためにYouTube(を始めとする動画を中心としたコンテンツ)はもはやマストです。だからこそ、今後は「デビューするまで、自分がデビューするのを知らなかった」ということはありえないと思います。

 

こういう言い方もなんですが、ジャニーズ事務所は私たちが思っているよりも色々考えているのかもしれません。が、これまで数々の「まじですか!?」事案があったことを考えると、安心して見守るにはまだ早いかなと思ってます。基本的には良いところも悪いところもひっくるめて「ジャニーズ事務所」なわけですが、SnowManに関してだけは本当に本当に良きにお取り計らいいただきたくお願いしたいです。

 

(了)

 

※1 公式の年表があるわけではありません。私は「平成オタク30年史」(平成オタク研究会編、株式会社新紀元社、2018年)を見ることが多いです。1ページにまとまっていて非常に見やすいのと、ネットの発達など、他のものと比較しやすいので重宝しています。

※2このあたりの事情は「Myojo」2015年4月号(集英社)の中間淳太さんの10000字インタビューにくわしいです。