ほぼ毎日Snow Man

SnowManとその界隈の出来事を書いてます。

「白蛇:縁起」がすごすぎた

SnowMan佐久間大介さんが声優としてW主演を務めた「白蛇:縁起」を見てきた話。

 

中国発の最先端3DCGで描かれる種族と時間を超えた壮大なラブストーリー。日本版エンディングテーマをSnowManが担当しました。エンディングテーマは「縁-YUAN」(Aはアキュートアクセント、YUANはフォント小さめ)。ラウールさん主演映画「ハニーレモンソーダ」の主題歌「Hello,Hello」のCDに収録されています。SnowManファンとしては、ぜひ映画館で見なければといそいそと、というより現下のご時世にかんがみコソコソと行ってまいりました。

 

見た感想は「中国アニメすごい」です。中国アニメのレベルが上がっているというどころではないレベルの完成度。アニメとしてあまりにもすごかったので、危うくSnowManのエンディングテーマを聞く前に出てしまうところでした。恐らくSnowManとは関係なく見に来られた方だと思うのですが、同じ列の人がエンディングの途中で退席されたのに思わずつられて席を立ちそうに。そこで席を立ってしまったら、何しに映画館まで行ったんだという話です。SnowManのことを忘れるくらいアニメが素晴らしかったということでしょう。

 

まずは映画そのものの感想です。めちゃくちゃ面白かったです。かなり研究されているのだろうと思いますが、ハリウッドとディズニー&ピクサージブリの良いとこどりのような映画でした。粗を探せばないこともないですし、さらに洗練されたものになる余地はあるだろうとは思いますが、現段階でも十分に世界市場を意識した仕上がりになっていると思います。

 

とにかくアニメそのものの完成度が高いことにびっくりしました。素材の質感や、自然の表現など、アニメでは難しいとされる表現がこれだけできるのは、もはや世界でも中国だけでないでしょうか。何より、映画館の大画面でこそわかる、過剰ともいえるほど細部まで作り込まれたアニメーション。スピード感のあるアクションシーンでも、静止画のように美しい光景でも手を抜いた様子が全く見当たりません。それぞれのキャラクターも細部まで作り込まれていて世界観に抜かりなし。すごいです。

 

これだけ手間と時間をかけてアニメを制作するためには圧倒的な予算と人員が必要です。アニメの場合、通常は監督の思い描く理想があっても、それを体現するのはとても難しいです。なぜならスケジュールは決まっているし、予算は限られているからです。今作ももしかしたら監督の理想には至ってないかもしれません。それでもこれだけの表現ができたというのは、さすが中国です。

 

中国以外でこれだけのアニメが作れるのは、世界の中でもネトフリかアマゾンかディズニー+か、いずれにせよ圧倒的な資本力を持つごく限られた私企業だけでしょう。もし、北米のエンターティンメントに対抗できるアジアのエンターティンメント圏を作ることができるとすれば、その中心は日本ではなく、間違いなく中国だと思います。

 

ストーリーもとても良いと思いました。ラブストーリーを軸に色々な要素が違和感なく詰め込まれていて最初から最後まで飽きさせません。特に良いなと思ったのは、女性の描かれ方です。この映画の中で描かれる女性は「男性に守ってもらうだけのか弱い存在」ではありませんし、ストーリーを盛り上げるためだけにレイプされたり殺されたりもしません。もちろん助けてもらうこともありますが、自分が助けてあげることもあるという対等な関係です。「女は黙ってろ」のようなミソジニー的セリフがないのも大変良いです。

 

アナと雪の女王」以降に注目されている「姉妹が活躍する」ストーリーになっているのもうまいと思います。日本ではまさにMARBELの最新作「ブラック・ウィドウ」が公開されています。公開時期が重なったのは偶然だとは思いますが「ブラック・ウィドウ」もまた”血のつながらない姉妹”が活躍する物語です。姉妹がバチバチのアクションで活躍するのってかっこよすぎです。最近はアクション映画でも女性が活躍する場面がどんどん増えているので、時代の流れにとても合っていると思います。

 

さらに言えば、主軸は男女のラブストーリーですが、女性は人間ではないので「恋愛は異性間のみとは限らない」というジェンダーコレクトネスも楽々クリアです。女性に見えますが、人間ではありませんからジェンダーどころか”種”を超越してしまっています。「男性に見えるけど実は」もしくは「女性に見えるけど実は」作戦は、ジェンダーコレクトネスにうるさい国や地域でも、異性愛を禁じている国や地域でも使えそうです。

 

「お子様と行くと目のやり場に困るシーンがあります」的な感想を書いていた方がいらっしゃいましたが、全然脱いでないし、ラブシーンもたいしたことはないので大丈夫です。あれくらいで目のやり場に困るって、どれだけ潔癖に育ててらっしゃるおつもりなのか不思議です。ご自宅では禁止されているのかもしれませんが、今どきのお子様は自宅以外でもっと脱いでるグラビアとか普通に見てるから大丈夫ですよ。まあ、親としては認めたくないのでしょうが。

 

脱ぐと言っても限定的ですし、ラブシーンも雰囲気で匂わせているだけで、そのものずばりは見せません。ラブシーンにうるさい国や地域であれば、シーンごと削って公開してもストーリーには問題なしです。

 

見た目の美しい人が”善”、見た目がよろしくない人が”悪”というのがちょっと気にはなりましたが、これもちゃんとストーリーの中で説明ができていました。妖怪は、正しい修行を積むことで美しい人間の姿になるのです。人間界においては、見た目が美しい方が生きやすいことは事実。人にも優しくしてもらえるし、成績も良くなるし、生涯年収も高いのです(←という研究があります)。妖怪が種の存続のために、「美しい見た目の人間になろう」とするのは生存戦略として非常に正しいわけです。

 

先進国においては、成功するには遺伝ではなく個人の努力こそが重要だということになっていますので、修行の方向が間違っているから見た目がよろしくなくなってしまうというのであれば全く矛盾はありません。

 

というようなことをつらつら考えたのは家に戻ってからで、映画館ではただただ映画の世界に浸っておりました。アニメとして本当に面白いので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。

 

長くなりましたので、佐久間さんの声優がうますぎた件と、日本ではもうこのレベルのアニメはできないと思った件は別の機会にします。

 

(了)