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事務所と老害

ニッキの退所理由は「老害になりたくなかった」と言うのを聞いて考えた話。

 

昨年末、ジャニーズ事務所を退所された、ニッキこと少年隊の錦織一清さん。8月にソロシングルが発売されるのを機に、先日インタビュー記事が公開されました。そのなかで、錦織さんが「ジャニーズ事務所若い人たちの事務所であり、若い女の子たちがそこに集いたいという場所。僕はそこで老害でありたくなかった」とおっしゃっていました。錦織さんは少年隊としての活動を休止した後も、舞台の演出を精力的に行っており「老害」という印象は全くありませんでしたので、しみじみとしてしまいました。

 

少年隊と言えば、1985年にデビューしたジャニーズ王道のパーフェクトな王子様グループ。パフォーマンススキルがとても高く、デビューしたときは本当に衝撃的でした。ジャニーズ史上、最もクオリティが高かったと言われており、ジャニーさんも「ジャニーズ事務所の歴代のタレント、グループの中で、最高傑作は少年隊」とされていたようです。2008年から活動を休止していましたが、2020年に惜しまれつつ解散しました。

 

当時はアイドルは若いのが当然という時代でしたので、少年隊は年齢を重ねることで活動がどんどんと減っていきました。もしデビューしたのが現在で、あれだけのスキルがあればもっと違った形で活躍できただろうと思います。

 

少年隊の大きな功績の一つはアジアツアーを行ったことです。少年隊がアジアツアーを実施したことは、アジアにおける男性アイドル市場に大きな影響を与えました。韓国、台湾、香港では少年隊のような男性3人組アイドルが誕生しています。現在のアジアにおける男性アイドル人気の根底には確実に少年隊の存在があると思います。

 

また、少年隊が70年代のフォーリーブス以降途絶えていたオリジナルミュージカルを復活させたことも大きな功績です。少年隊主演のオリジナルミュージカル『PLAY ZONE』23年間という長期にわたり上演されました。現在、ジャニーズで様々な舞台が上演されているのも、少年隊の『PLAY ZONE』があったからこそです。

 

錦織さんのことを老害とは全く思いません。むしろ、錦織さんのように自分が舞台を降りても演出として携わってくださる先輩がいたからこそ、現在のようにそれぞれが得意分野を生かして裏方として活躍する道が開けたわけです。事務所の後輩や事務所にとっては何よりの恩恵ではなかったでしょうか。スポットライトを浴びた経験のある人が裏方として舞台を支えてくれるということは、より良い舞台を作り上げることにつながるはずです。長く経験を積んでいらっしゃる方がスタッフにいらっしゃることで、知識や経験も伝えることができます。事務所に残って裏方として尽力されていただいたことは良かったと思います。

 

老害」というのは、事務所の功労者とはいえ、何の仕事もしないのに莫大な給与を得て、我がもの顔にふるまっているような人のことです。後輩の面倒も見ないで、自分は趣味ばかり。挙句の果てに目に余る行動で文春砲をくらって、ひっそりと退所。長期間にわたり、何もせずにのうのうとしていられたのも、自身の功績そのものだけではなく、事務所において権力を握っている人の寵愛を受けていたからです。女性にたかって生活しているヒモと同じです。あれこそ「老害」。

 

錦織さんは違います。と思ったら、なんと合流して一緒にお仕事されるんですね。たしかに昔はバックについてましたけど。錦織さんの印象まで悪くなりそうです。

 

錦織さんの発言を見返すと「ジャニーズ事務所若い人たちの事務所であり、若い女の子たちがそこに集いたいという場所」と思ってらっしゃることがわかります。今、このような発言をされること自体が、ちょっと時代に乗り遅れている感じがしなくもありません。

 

ジャニーズ事務所若い人たちがメインの事務所であることは間違いないです。ただし、昔と違ってパフォーマンスもある程度の高いレベルを求められるため、これからデビューするグループはそれなりの年齢にはなっていると思います。ジャニーズJr.では22歳定年制が導入されましたが、「歌も踊りもいまいちだけど、(ジャニーさんの)好みだからデビューさせる」ということはなくなるはずです。求められていないからです。

 

今はアイドル自身の年齢もあがってきています。その気があれば、郷ひろみさんや田原俊彦さんのように還暦になっても、しっかりアイドルという道もあります。お二人は今はジャニーズ事務所に所属していませんが、事務所には年齢を重ねて、”歌って踊る”以外のお仕事で活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。所属するタレントの年齢層はどんどん厚くなってきています。「若い人たちの事務所」だけでこの先ずっとやっていけるとは思えません。こうして徐々に昔のイメージから脱皮しつつあるのは良いことだと思います。様々なジャンルに、基礎のしっかりした人材を送りこめるというのはかなりの強みだと思います。

 

ファンのほうも変わりつつあります。少子化に伴って若い女性のみを対象にしたビジネスモデルでは先細りになるのは確実です。より可処分所得が高く、購買力のある層をターゲットにしていく必要があります。いずれお金を払うファンになってもらうという意味で小中高生をターゲットにすること、いずれもっとお金を払ってもらえるよう10代・20代をターゲットにすることは必要です。ただし、20代以下の女性は減少し続けるわけですから、30代以上の女性や、年齢問わず男性、あるいは日本人以外のファンを増やしていかないとビジネスが成り立ちません。

 

タレント本人が「ファンは若い女の子」と思っているようだと、それ以外の層への訴求力が落ちますので不利になります。お金を使ってくれることが大事なのですから、思っていても口に出さないほうがいいかなあと思います。今の人たちはわかっているので、少なくても表では言わないですね。良いことです。「BBA」とか若いファンに言われても、「この小娘が。金ならこっちのほうがあるぞ。」と思えばスルー出来ますが、本人に言われたら撃沈です。そのまま静かに身を引きますわ。

 

錦織さんご自身を老害だとは全く思いませんが、これからのジャニーズ事務所が向かおうとしている方向とはちょっと合わなかったのかもしれません。

 

(了)